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真空管アンプ修理(ノイズ) [日記]

真空管アンプ TU-8100の修理
TU-8100_1.jpg


自作キットTU-8100の真空管アンプから ノイズが発生していたが とうとう自動プロテクションが掛かってしまうようになった為、修理することとした。

1.真空管はPCL86(14GW8)を左右2本使用している。真空管の左右を入れ替えても症状に変化がなかったので 真空管が原因ではない。

2.真空管のソケット下からLEDが照明で照らしており、PICマイコンが電圧を監視してプロテクションがかかると点滅して知らせる仕組み。 片側(片チャンネル)しか点滅しないので LEDの熱による故障と部品の劣化が疑われる。(真空管による高熱、高電圧のため部品劣化が早い)

3.症状は正常に動作している(音が出ている)が 時々パリパリみたいな音がする 使用開始数時間でプロテクションが働くことがある。 この感じからデジタルD/A基板でなく アナログ基板か昇圧インバーター周りと予想する。


tp-100.jpgまず、修理のため半田吸取器を購入、ソルダーウイックより効率よい。半田を溶かしてモーターが吸い取ってくれます。


故障箇所を特定したいが 高圧の波形を見る手段が手元にないので 見込みで部品交換と 2年以上の間 真空管の熱であおられている部品の予防交換をします。

まず、熱で故障していると思われるLEDを交換します。真空管の9ピンソケットの真ん中の穴にLEDは取り付けて 真空管の照明にもなっておりプロテクションのステータス表示もします LEDが熱で変色していました。
改めで電源を入れてみると 症状は変わらずプロテクションがかかると両方のLEDが点滅します。 この時点で電源周りと確定です。



tu8100.jpg真空管を駆動する高圧を作っているインバーターのダイオード(ファストリカバリーダイオードHER108)とFET(2SK4017)とともに経年と熱で劣化していると思われる コンデンサ(350V 22μ 105度)を予防交換します。 作業の前に感電を防ぐため 350V耐圧のケミコンの足をショートしてから作業します。その他の電源周りケミコンも真空管の熱であおられているので予防交換します。


原因は特定しませんでしたが予防交換と電源インバータ周りのパーツを交換してノイズとプロテクションが作動することはなくなりました。修理完了とします。

PS-3249_5.jpg



TU-8100_4.jpg



PS-3249_4.jpg
パソコンからはUSB DACと認識され パソコンの音声出力をD/Aコンバートして 真空管でアンプして スピーカーを駆動します。



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